えらぶメモ(そのたバージョン)
「コミュメモ」で必ず使ってもらいたいのが「えらぶメモ」
理由は、多くの人が、障害児・者に「選択」の機会を作らなさすぎるから。いつでも、一つのものを「これがいいわよね」と渡し、良かれと思ってさせることに慣れてしまい本人に選んでもらうことを、忘れてしまうから。
誰であれ、自分の事は、自分が選んだり、決めたりすることこそが権利。自分たちもそうだし、障害のある子どもも当事者さんもそう。
「うちの子は、知的障害が重いから、選べない」
「うちの子は高機能なので、選んでるはず」
と思いこんでいることもある。
自閉症・発達障害、知的障害の場合、同一保持の特性からも、なじみのあるもの「ルーティン」になりがちだ。それを「本人が好き好んで選んでいる」とこちらが勘違いしていることも多い。
けれども、自閉症・発達障害の子どもの場合、音声の言語で行うと「言葉が消えていく」こともあるし、「前の選択肢を気にする」「後ろが残る」ということも起こり、正確なことがわかりにくい。だから、見える形で選択肢を示し、それを、邪魔されない環境で選んでもらうようにする。そして、その選んだことを信頼し支えると、どんどん自分で判断していくようになるよ。
今回の「えらぶメモ」は、旧バージョンの「しつもん」「えらぶ」のスタイルに
「そのた( )」がすでに入った形にしてある。つまり、「ここにはないものでもいいんだ」が、最初からわかるようになっているわけ。
「そのた( )」があることで、提示するこちらの意識も変わるはずだ。
最初は、示された二択、三択にしか、○が入らないかもしれないけれど
いつのまにか、「そのた( )」にも表現されるようになるよ。
何冊かが無くなったとき、子どもや当事者さんに本当の気持ちを聞くことが自然になるだろう。
「本人のことは、本人に尋ねようね」
えらぶメモ(そのたバージョン)
サイズ 縦182mm×横128mm @omemedo
えらぶメモ(そのたバージョン)